蔵再生計画・耐震診断・建築士仲間集合な2023活動記録&2024のほうふ

ここいすみ市大原へ引っ越してきて、明日3月16日で、丸一年が経ちます。

この一年で改めて学んだこと。

⚫︎自分一人では出来ない事があまりにも多すぎて、だからこそ仲間とやっていきたいということ。

⚫︎働くということは、繋がるということ。

最初に申します。日頃から私に関わる皆様、本当にありがとうございます!

1人で出来ることなんて本当に知れていて、もちろん不完全体な自分だからこそ、たくさんの方のお力や知恵をいただいた1年でした。常に学ばせてもらう。仲間と仕事をするという事はそういう事だと思っています。これは、これからもずっと続くマインドだとも思います。ここで、謙虚さの欠落や、自惚れ感が上がっていく事のないように、そっちのマインドもしっかり見張っていきたい!

この一年をエクストリームに振り返って、私の活動報告です。

目次

木造図面デビュー🎵

こちらに来て初めて向き合った木造図面は、大原八幡様前の鍾文堂さんの蔵でした。

蔵を有効活用したいというお話からスタート。

今回は、3DLABの大八木さんのご協力のもと、3Dスキャンから図面を起こしました。

私の実務経験上、木造図面を書くこと自体初めてでした。2級建築士の時も、私の年からRC造が加わり、木造図面の作図記憶は学校で手書きした矩計図で時代が止まっていたため、教科書を引っ張り出しての作図です。

今回は、現場にて一度もスケールを当てずに、3Dスキャンデータのみで作図にもチャレンジしました。3Dデータからの図面化も初めてでしたが、どのくらいの誤差なんだろうとワクワクしました🎵

作図後に、もう一度現場にて確認。結果は、プラマイ3ミリも無く3Dスキャンすげ〜とびっくりしました。

大八木さん、貴重な経験を本当にありがとうございます!

この一連の取り組みについて、建築士の日のイベントの一環として、地元の子ども達に、建築士のお仕事とは?3D スキャンとは?というお話を、大八木さんと一緒にこの蔵でさせていただきました♫•*¨*•.¸¸♪✧その時の様子は下記動画にて。

いすみのコトチャンネルさんが動画を作成してくださいました🎵

勝浦市さんと一緒に耐震診断の啓蒙活動

耐震診断や耐震改修普及のための活動として、勝浦市さん・建築士会の皆さんと一緒に、勝浦市立総野小学校の小学校4年生〜6年生の皆さんに、耐震化の有効性について、出前授業を行いました。私も、今回の活動を通して、改めて、住宅の耐震等について勉強をしました。

当日は、紙で造る【ぶるる】という木造住宅の模型を使って、筋交いがある建物と無い建物の差を、一緒に学びました。

普段、小学生と絡みの少ない齊藤は、まず小学校という所にテンションが上がり笑、この小学校の造りがまたすごく可愛くて🎵あと、生徒さんと先生の皆さんの雰囲気がすっごく良くて。のびのびした感じが、すごく素敵だなぁという印象を受けました。

生徒の皆さんもしっかり取り組んでくれて、私自身、貴重な体験が出来たことをありがたく思います。

旧耐震・新耐震・2000年基準とは

ここで耐震診断と耐震改修について少しお話します。(お勉強したのでアウトプット!)

今年初めに能登で地震が起こりました。お正月という日に。。。明日は我が身だと思いました。

能登の地震での死因の8割以上は、建物の下敷きになってしまった事だったそうです。

耐震が不十分な木造住宅は、コンクリート造や、鉄骨造のように揺れ続ける粘り強さが無いため(水平力に弱いため)、一瞬にして倒壊してしまいます。(下記のYouTube参考)

このような事から、耐震診断や、耐震改修等の必要性が言われるようになってきておりますが、実際の普及率としては、かなり低いのが現状のようです。

今回の能登の地震では、旧耐震基準の木造住宅ばかりでなく、新耐震基準と言われる木造住宅での被害も多かった事が多く報道されていました。ここでこの二つの基準についての解説です。

旧耐震基準とは、昭和56年(1981年)5月までに建てられた建物で、主に耐震的に不十分だと言われております。

旧耐震基準:主に、中規模の地震動(震度5強弱程度)に対して、家屋が倒壊・崩壊しないという基準

新耐震基準とは昭和56年(1981年)6月から施行された基準で、名前的に、旧から新となっているため、新耐震基準だから安心だと思うかもしれませんが、決してそういうわけではありません。

新耐震基準:中規模の地震動(震度5強弱程度)で、家屋がほとんど損傷しない。大規模な地震動(震度6強〜7程度)で家屋が倒壊・崩壊しない、ただし多少の損傷は許容。旧耐震との違いとしては、記載の震度を耐えれるように、耐力壁量の違いがあり、壁量計算の基準が変わりました。

新耐震基準の建物だからと言って安心してはいけない理由としては、新耐震基準と言っても、あくまでもの上記の震度を“1回だけ耐えれる力があるもの”で、立て続けに大きな地震がきた場合などは、倒壊の可能性があるのです。

震度の参考

☑️令和6年能登半島地震 震度7 マグニチュード7.6

☑️東日本大震災(311)震度7 マグニチュード9.0 

☑️熊本地震2016年 震度7 マグニチュード6.5

震度とマグニチュードの違いについては、下記サイトが大変わかりやすいです。

その他に、新耐震基準でも倒壊した建物の特徴として下記の報告等があります。

・必要な金物が入っていない 

・設計値を満たしていない重たい外壁の採用 

・耐力壁周辺接合部の設計不良や、柱の接合部の強度不足

・耐力壁の基準は満たしているが、配置バランスが悪かった

・局所的な揺れ

これらを踏まえ、その後に2000年基準(平成12年)というものが生まれました。

2000年基準:今までの基準に、耐力壁配置のバランス設計と、耐力壁と柱の柱頭柱脚の強度設計の基準を追加したもの。2000年6月1日以降に建築確認が行われた建物が該当します。

私は、日本という国は地震大国で、ここ30年以内に、またどこかで311規模の地震が本当に来ると思っています。そして、こういった個人の意識には、グラデーションがある事も認識しています。

いつ来るかわからない大地震に、どこまで備えるか。

自分の家は大丈夫だろうか。自分の実家は大丈夫だろうか。おじいちゃんおばあちゃん家は大丈夫だろうか。日々の生活が忙しく流れていく中で、この問いを一瞬でも考えることができれば、もしもの日に備えて、何か対策が取れるかもしれません。

能登の地震を踏まえ、改めて今回の活動の意味を感じました。

自分の家(自分の大切な人の家)は、どのくらいの震度に耐えうる基準で建てられたものなんだろう?いつ頃建てられたものなんだろう?昭和56年5月以前かな?それとも以降かな?

今一度、考えてみてください。昭和56年5月以前の場合は、一度耐震診断をし、耐震改修の検討をすることをお勧めいたします。と簡単に書きましたが、耐震診断や耐震改修が普及していない現状を見ると、費用等から耐震工事の優先順位がどうしても低くなっているという事実があるようです。やはり、簡単に耐震改修と言っても、耐震が不十分かつバランスの悪い住宅だと、数百万の世界線になり、いつくるかわからないものに対して、そこまでの費用をかける決断に至らない事もあります。ご高齢の方であれば、尚更、その決断に悩まれるというリアルなお話も入ってきます。

最近では、耐震改修までは出来ないが、もしもの時のために、耐震シェルター耐震ベットの選択肢も増えてきました。

また、今お住まいの自治体によっては、無料で耐震診断をやっている自治体もあったりと、耐震診断の取り組みはさまざまです。「宮崎市 耐震診断」といった具合に検索してみてください。

こういうものがあるんだという事や、さまざまな選択肢があるという事を知るきっかけを作れるような活動も今後はやっていきたいです。

建築士仲間集合inいすみ

昨年は、倉庫を何か活用したいというご相談もいただきました。そのお話があった際に、私の頭には、2人の建築士仲間が浮かびます。

いつも全国を飛び回っているデザイン事務所勤務の荒川さんと、木造改修などの現場を見ていたトリリンガルの村本さん。速攻二人に相談したところ、その次の月には、大阪と京都からいすみに来てくれて、一緒に現地確認をし、プランニングをしていきました。

私は、前職が工場設計メインの設計事務所であった事もあり、デザインや木造に関しては、自分より素晴らしい仲間がいるし、その仲間と一緒に仕事がしたい!そう思っておりました。

こんなにも早くそのアクションが取れた事が嬉しかったですし、ありがたかったです。ご相談でもお声がけ頂けた事に感謝いたします!

※動画流れます↓

プランニングのご提案はもちろんですが、オーナー様と一緒に、その場所での集客や、その場所だからこそ出来ることなど、設計以前の部分についても一緒に考えていきたいとも思っており、今回はそちらも提案もさせていただきました。今年も、また仲間と何かアクションが取れるように頑張りたいです!

齊藤が2024年やってみたいこと、掘り下げていきたいこと

昨年は、さまざまなご縁から、記事を書く事のお手伝いも、2つの媒体で始めました。このブログは、私の主観と私の言葉だらけで、非常に読みにくい事もございますが笑、記事を書くって結構集中力が必要で、これはこれで良い鍛錬だなぁと。けど、楽しいんですよね〜♫また、その2つの媒体が、全く毛色が違うので、それもとても勉強になっています。ご縁をいただきまして、本当にありがとうございます!

では2024年、齊藤がやってみたいことや、掘り下げていきたいこと。

2024年は、もっとこのブログで、自分の記事も書いていきたい

学生(中学生・高校生)のための自習室カフェを作りたい

空きスペースを活用したいと考える人と、どっかの空きスペースで自分のビジネスにチャレンジしたいと思っている人のマッチング

子育てを頑張る女性が自分のペースで仕事ができるような(資格支援含む)サポートや、夜職→昼職への転職サポート

こんな感じでしょうか♫•*¨*•.¸¸♪✧今後とも、OAO architect 齊藤美香を宜しくお願いします!

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この記事を書いた人

こんにちは。よろみです。
1級建築士を目指している方、ダイエットを成功させたい方、目標に向かって頑張っている方に向けて、私が体感してきた成功の秘訣を書いています。1mmでも参考になれば幸いです。

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